カスタマーレビュー
少しもの足りない。野球の上達につながらない残念な記述もある。 ノーラン・ライアンのピッチャーズバイブル
当時メジャーといえども、トレーニング理論に確立したものがないために、
友人と話合って自分自身でトレーニングを開発・考案したという長く現役を続
けるための、練習メニュー中心。
そのトレーニング・メニューの中に、捻りのトレーニングを加えているのは
さすがと言うべきか。
野球にとって良いトレーニングと悪いトレーニングが混在している本とも呼
べる。
ライアン自身に過去に故障歴があり、そのまわりの筋肉強化の意味もあるの
ではないかと思われる。ゴムチューブを使ったトレーニングや軽いダンベルを
使ったトレーニング、あるいは軽いストレッチ体操をしているのは、投げる方
向に鍛えている限り、よいトレーニングと言える。
が、重さを慎重に選んでいるとは言え、バーベルを野球とは関係のない方向
に鍛えているのはどうかと思われる。重量挙げの選手のウェイト・トレーニン
グは、野球には害悪にしかならない。
そもそも投手にしても、打者にしても、野球の動作に押したり、引いたりと
いうのはない上に、筋肉を固く、太くするトレーニングは、否定せざるを得な
い。細くてもよいから、柔軟な筋肉を作るべきである。
野球はスピード競技でもあるから、速筋を鍛えなければいけないところを、
遅筋を鍛えてみたり、伸筋群を鍛えなければならないところを、屈筋群を鍛え
るみたりするような愚かなトレーニングは控えなければならない。
やはり野球のトレーニングというのは、投げるなら、投げる。投げる方向に
筋肉を鍛え、各関節を馴染ませ、さらにインテグレートする必要があり、各部
分をバラバラに鍛えても、あまり意味がない。
野球のトレーニングというのは、野球そのものの動作、できるだけ野球に準
じた動作が身につくようにトレーニングする必要があり、技術に直結するトレ
ーニングをすべきである。
例えば、投手ならいかにレート・スローするか、換言すれば、いかにボール
を持っている手を遅らせて、ボールを投げるかという具合に筋肉をそちらの方
向に馴染ませなければならない。
そういう意味では、特に若い投手には、全面的には勧められない部分がある。
他にも長距離走で投球するスタミナがつくと思っているよくない記述があり
疑問がある。野球はハイパワーのスタミナが要求されるので、ローパワーを養
成するマラソンのような長距離走は遅筋を主に鍛えるので、野球には役に立た
ない。
速筋繊維を鍛えるため、短距離走のダッシュのメニューを反復練習すれば、
瞬発力の養成とスタミナの養成が両立する。
それから、どうしたら、そういう速いボールが投げられるようになるかとい
う、投げ方の基本部分というか、核心部分の説明がぜひ欲しかった。よって星
印2つ。
実際の投手向き ノーラン・ライアンのピッチャーズバイブル
トレーニングに関する記述が多く、実際に各レベルで投手をしているか指導している人は読むべき。 逆に言えば素人向きでは無く、「MLBに興味を持ったので、色々な本を読みたい」と言う人はこの本は後回しにしてもいいかな?
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