カスタマーレビュー
人間が作り上げてきた「モノ」たち モノの世界史―刻み込まれた人類の歩み
人類が築き上げてきた歴史を「モノ」という切り口から捉えていこうとしたのが本書である。
ここでいう「モノ」とは単に物質的な物体のみを指すのではなく、装置やシステムなど人間が作り上げた「モノ」を指している。文明社会の発達ととともに、人間がより効率的に社会を成り立たせるために考え、作り上げてきた「モノ」たちはその存在自体が人類の歴史の一側面を表しているといえよう。
一般のイメージでいえば歴史とは文字で記されたなかに存在すると考えられがちである。もう少し拡大しても考古学あたりであろう。内容も政治史や経済史、文化史くらいのイメージであろう。「モノ」を主体として語らせるという手法は歴史の業界ではさほど突飛なイメージを起こすモノでもないが、類書が少ない現状では歴史学の取り組みのあり方の一つを割りやすく示すという意味でも貴重であると感じた。
本書に記述されている歴史的事項は概説的なものであり、特に新奇な事実や新しい学説を紹介しているというわけではない。切り口を変えればまた新しい歴史や世界が見えてくるというのが本書の大きな意義であろう。
モノという歴史書 モノの世界史―刻み込まれた人類の歩み
パソコン、インターネット、本 初めの文章に出てきた三つのものにはすべて歴史がある。 そしてその歴史がまた人間の歴史を変えてきた。 今ここで本を開けば文字が印刷されている。 文字もまた歴史があり、人間の歴史を変えてきた。 そして文字は印刷技術によってこれまた人間の歴史を変えてきた。 本書はモノがいかにして人間圏を広げ、 文化と歴史をつくってきたかということをまとめている。 歴史というと普通は人物からアプローチすることになるが、 この本では徹底してモノからアプローチしている。 鉄砲、印刷物、金、食物など個別的にモノと歴史との関わりを まとめた類書は多いが本書は多くのモノとの関わりを 一冊に網羅していてお得感がある。 読みやすくて勉強になる一冊。 歴史はちょっと苦手という人にもおすすめである。
社会史とは目に見える歴史なのだ モノの世界史―刻み込まれた人類の歩み
歴史という言葉には救い難いイメージが付きまとっている。それは象牙の塔の中で古い文献資料に埋もれている姿だ。しかし歴史とは本来そんなスタティックなものなのであろうか?実は我々の身の回りに歴史は「文化」として可視的、不可視的な形で存在している。 時代毎に区切る政治史・王朝史に慣れた目には、本書のようなスタイルに慣れるまで時間がかかることだろう。時代ではなく、「モノ」によって切り取られた世界はまた、まったく違う形を見せる。 人類の生活と深い関わりを持つ「モノ」をテーマにした社会史の本。
世界史がより身近に感じられます モノの世界史―刻み込まれた人類の歩み
世界史を勉強してみようと、あれこれ本を読んでいますが、久々に面白いと 思った本です。概説や通史を扱った本はたくさんありますが 単に史実を羅列したものでは退屈します。 その点、この本は馴染みのある「モノ」と「概説」を組み合わせて 世界史をより身近に、わかりやすく解説してくれます。 お薦めの1冊です。
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