カスタマーレビュー
偶然見つけた名著 第二の産業分水嶺
郡然、ネットワーク系科学の本で紹介されていた良書。
本書で書かれている製造業に限らずとも、大量生産型のツリー型の組織か、クラフト型のリゾーム型の組織か、議論の決着はつかないまま両者が混在している。
そんな二つの型が歴史の中でどのように立ち振る舞って来たかという点から、それぞれの特徴や欠点を明らかにして行く。ネットワークの科学の本とは違って、実際に起きた歴史を辿って、それぞれの型がどのような衰退と繁栄をもたらし合って来たが書かれているので実感を持って、二つの型の違いを感じ取る事ができるのではないかと思う。また、素人としては知識の足りてなかった近代以降の歴史の流れを知る良い機会になったし、歴史の流れがそれぞれの国の性格をどのように特徴づけて来たかも非常に明快に書かれているのでうれしい。
今日、企業-企業間、顧客-企業間の境界が曖昧さを増して行っているなかで、一度その前段階の歴史を振り返ってみるのも、おもしろいように思う。
「第二の産業分水嶺」という言葉自体は建築生産の分野でも当然のように使われている。東大の松村先生の授業の最後の講義のタイトルも「第二の産業分水嶺」だった。コンピュータ技術の発達やWebの成長、そして経済計画や都市計画における基準の変化を考えていく上で、計画を支えるあらゆる「生産」システムがどのような可能性を持っているのか、またその歴史を知るには大きな力となってくれることは間違いないように思う。
名著 第二の産業分水嶺
大量生産システムや柔軟な分業などといったビジネスの仕方がどのように歴史的に展開してきたのかが主題の本です。 分業や大量生産システムなどに興味がある場合にはぜひ。
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