9代目団十郎没後100年記念出版。
【おはこ】とは【十八番】と書くように、歌舞伎十八番は、成田屋のお家芸。その歌舞伎十八番について、写真ともに、團十郎さんが語るという、この上ない芸談です。
読んでよし、観てよし、歌舞伎を知らない人も、さらに奥深く追求したい人にも、お勧めの一冊です。
装丁も品があって、素敵だと思いきや、日本舞踊家で、團十郎さんの妹の紅梅さんが装丁されたそうです。
市川家の十八番を十二代團十郎が語る。それらの歴史の紐解きや舞台の演出の話に私はとても興味をそそられた。
私は、歌舞伎を観劇する際、必ず音声案内を借り、かつ開演前に出し物の粗筋に目を通す。そうしないことには、芝居の話を理解できない。
今回、この『歌舞伎十八番』を読み、それをあらためて認識した。
歌舞伎愛好者のみならず和舞踊やバレエ、ダンスをされる方々に一読をお進めする。
今一度、『助六縁江戸桜』や『勧進帳』で見得を切る十二代團十郎を観たいものだ、あの絞り出すような声とともに。
そして・・・ いよっ、成田屋!