〜無理な音域でのどを詰めて歌えば声が嗄れるように、無理な姿勢で窮屈にチェロを弾けば音は汚いし腕は痛くなるし。この本は「自然に」「無理なく」音を出すためのtips・練習法を紹介している。ウェルナーなり鈴木の教本なりを基本にしながら、それらの教科書が教えてくれないコツを学ぶという感じで使うのが最適。棒などを使って、最終的には理屈でなく直感で「〜〜自然な」弾き方をマスターできる、大変ユニークな教科書です。〜
〜チェロを習い始めた大人です。
チェロの構え方や弓の持ち方も写真入りの解説がある、初心者向け教本をレッスンで使っています。ですが、それにはチェックの基準が書かれていないので、レッスンの合間の練習がうまくできているかどうか、分かりにくいのが困りものです。
この「より自然なチェロ奏法」は体格にあわせた構えの解説の次に、手の筋肉組織を図〜〜示して、親指の動きの理解のための簡単な実験を読者にやらせます。それから、やっと右手と左手の使い方が始まり、指の長さに合わせた弦の押さえ方や弓の持ち方などが続きます。悪い例も示され、実験的な確認の方法も細々と解説されています。
指の長さに応じてどのように弓を持つべきか、弦を押さえるべきか、と写真付きで解説してくれるような親切な教本〜〜は、私の場合は、本書がはじめてです。
著者は数年前までバイエルンの首席チェロ奏者をなさっていた方ですが、教えるのが随分とお上手な方だと思いました。本書の冒頭の『ほぼ同じ成果を得るのに100時間と300時間の作業のどちらかを選べるとしたら、どちらを選びますか?』のフレーズには説得力を感じました。〜