まず一言、この本は良書。シンプル構成だがひとつひとつがわかりやすい。だがしかし、人によっては評価が別れるだろう。
この手の本、いわゆる理論書の類は、基礎となる知識がないと何をいってるのか分からなかったりする。また、対位法を初めて勉強しようという人で、しかも独学でやろうとする人には不向きな本だ。
しかし、購入してみて、初めは買ったのミスったなと思っても、何度も何度も読み、しかも音楽の勉強を続けるうちに、あるとき霧がはれたようにわかる時がくる人もいる。そのとき、この本は自分にとつて手放せない良書の一つとして数えることになるだろう。
だれでもすぐわかる本というのは初心者にはいいかもしれないが、
所詮その程度のものだろう。それは良書ではない。
この本は本気で音楽を志す人にとっては手元に置いとくだけでも価値のある本だろうと思う。すぐに結論をだす本ではないのだ。
最後にこの本の買うのを迷ってるは次の事を目安として検討してみよう。
1、和声の知識がある程度あるか。2、音の度数、和音の転回がわかるか。3、理屈っぽいに抵抗はないか。4、音の細かい動きに魅力をかんじるか。以上にあてはまるの事が多ければ、この本に向いてると思う。
一人で対位法を勉強してみようとこの本を購入してみましたが、それほど役に立ったとは思えません。なぜかというと解説らしい解説がないからです。本の後半にいたっては解説も無く単に楽譜が掲載されているといった感じになっています。
上記の理由により、独学でこの本を勉強しようとするには不向きといえます。ある程度対位法の知識があれば単なる楽譜からだけでも何かを学べるかもしれませんが、そういう知識の無い人には読むだけ時間の無駄ということにもなりかねません。せいぜい学校での教科書にしか使えないと思います。本の価格も正直高すぎると思います。
初版が1965年であり、もう40年ちかく廃刊にならず発行が続いているというのは、思うにその内容が素晴らしいからというよりは、むしろ対位法を扱った本が少ないからだと思います。一見すると古くて、難解そうでいわゆる「専門家」が好むような本だとは思うのですが、その分かりにくさは本書が翻訳本であることも原因の一つであると思います。
是非とも理論だけでなく実用的な対位法の良書が出版されることを望みます。