カスタマーレビュー
素晴らしいエッセイ。 きょうもいい塩梅 (文春文庫)
これは名エッセイ。
内舘牧子といえば、そのやや特異な風貌(失礼)と、朝青龍問題に代表される横綱審議委員会での舌鋒鋭さが有名であるが、優秀な脚本家であるとともに、優れたエッセイストであることを再確認した。
「アイスキャンデー」や「パン」に代表されるような、いわゆる「有識者の社会常識」に真っ向から反論する威勢の良さは、横審委員そのままであるが、同時にそこには、男社会とそこに生きるものたちを完全には否定しない、繊細かつ穏やかな視線も併せ持つ。
「好きだと思った。こういう食べ方を、そしてこういう食べ方をする男たちを、私は本当に好きだと思った(カレーライス)」
こんな一文が、個人的にはたまらなく好き。
「茄子」や「ビール」「鰻」なんかも良いな。
藤原正彦の解説もまた、素晴らしい。
人生捨てたものじゃないよという言葉が聞こえてくる。 きょうもいい塩梅 (文春文庫)
久しぶりに充実感を感じるエッセイーを読んだ。著者の本質をついた発言は時々新聞などで拝見し好感を持つことが多かったが、このエッセーはアタリだ。結婚適齢期をチョイ過ぎ女性の微妙なこころを素晴らしく描いているが、それまでも肥やしにしてたくみに人生を切り開いていく著者の生き方がとても心地よい。人生捨てたものじゃないよという言葉が聞こえてくる感じだ。
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