室井滋と宮部みゆきの対談集で、室井さんの作品に宮部が感想を入れているところなどは、なるほどと思ってしまう。
基本は2人の対談なので、正直、内輪で盛り上がっている感じがしてしまうところがある。でもでも、2人の仕事への思いや、態度は『へぇ〜』と感心してしまうし、あの話はそんなことが基になっているのかぁ!といった驚きもあって、作家宮部みゆきを知りたい人にはオススメです。宮部作品とは関係ないので、対談が気になるひとは止めた方がいいです。
宮部みゆきは私と同世代ということは知ってはいたが、室井滋も同世代だとは今回はじめて知った。ちょっと愉快。対談を始めた頃は30代後半、ともに独身。妙に気が合う二人ではある。
タクシー運転手の妙に怖いこぼれ話、宮部のかたくなな地元志向、室井のほろりとする父親の話、室井のミステリ初挑戦に宮部が添削(これが案外基本的なミステリ教室になっている)、美味しそうな対談料理の数々。ちょっと楽しい時間を共有できる対談集ではある。
ジャーナリスト的な作家と妄想的な作家の対談集。
作家宮部みゆきは、あの林真理子氏から松本清張の長女的な位置にいる人と賞讃されているミステリー作家。「20代で読みたい本」で松本清張の娘として紹介されていたので、真に受けていました。
しかし、ミステリー作品の生みの苦しみは本人の意識外でも起こっているらしいのです。室井滋氏も負けじと習作を公開しています。それにまつわる分析も、別の視点で描かれた作品も読み応えバッチリ。
この本で解説していてプロの目を感じることができました。
何より対談の回を増すごとに2人は打ち解けてくる様子が楽しいのです。
宮部みゆきも感心しているとおり、室井の女優としての才能と作家としての才女ぶりに驚かされる本です。
室井滋と宮部みゆき、私の好きな女優さんと作家さんがタッグを組んだ。一見ミスマッチのようだけど、実はとっても気の合う同士のようだ。おいしいものを食べながら(いいなー)話が盛り上がる盛り上がる。その場で一緒におしゃべりしているかのような気分になれる楽しい一冊。