カスタマーレビュー
ドラマが見たい。 冬の運動会 (文春文庫)
こんなちゃんとしたドラマをTVで(1日だけの特別版ではなく)
やってほしいなと思う。
マンガ原作のキャラのキツいハナシより、こういうドラマが見たい。
本としてよんでも、実におもしろくて一気によみきりました。
家族を男と女、親と子、兄弟姉妹・・・一つ一つの軸を丁寧に造形
し、重ねていくなかで、感情のゆれをちょっとした所作や、セリフ
に乗せていくようなドラマは最近ないですね。
冬の運動会 向田邦子原作 中野玲子により小説化 冬の運動会 (文春文庫)
はいはい、そうなんです。リメイク版が2005年1月4日に放送 されましたね。 岡田君と長谷川京子さんが主演してました。 向田さんの小説のストーリーでは、同じ家に住んでいる祖父の 健吉と、父の遼介と息子の菊男の それぞれの第2の家族について書かれていました。これは、 放映されたドラマと同じような設定ですが、 現代風にアレンジしてあるのは、菊男が心の拠り所にしている靴屋 (ここの夫婦は子供がなく、偶然知り合った菊男のことを本当の 息子のように可愛がっている)で出会った日出子がキャバクラ嬢 になっていること。 本作では美容院の店員で、過去に故郷の弟に食べたいものを食べ させてあげられる暮らしをさせたかったという理由から、 50代の男性の妾になっていたことがある、という設定。 そのせいで、ちょっと陰のある性格をしているのです。まあ、 そんな些少な問題はいいとして。 この小説では、やはり常に向田邦子の心を占めていた、 と思われるような「家族」というものに焦点が当たっています。 実生活でも、父親の浮気を知ってしまった邦子。 このような小説ばかりを書いて、心を整理していたのか。 それにしても、惚れ惚れするくらいの客観性です。どの人の 気持ちも、書きすぎず、余韻を残す。 書き方、喋り方こそ現代とは違うものの、本質は全くいつの時代も 変わらないんだなと思えてしまいます。 でも、この時代は人を疑う、人を怖いと思う、そういった気持ちが 無かったのだから、やっぱり現代とは大いに違うのかもしれません。 現代人は、偶然、なんて殆ど出会わない。いや、出会えないのです。 意味も無く知り合う相手、なんてストーカーになったり、 殺されたりする世の中ですから。 …暗くなってしまった。 だからこそ、こんな時代だからこそ、向田さんの作品は一層光り 輝くのではないでしょうか。 本作でクローズアップされている、深層を読み当ててください。 きっと、心があたたかくなります。
私が最初に読んだ向田邦子の本 冬の運動会 (文春文庫)
この本がきっかけで、私は向田邦子の虜になってしまった。 確かその時はまだ中学生だったので、あまり本を読む習慣がなかったのだが、一日で読み終えてしまった。次々に繰り出される多彩な展開は、休憩など必要なかった。 もし今も向田邦子が健在であったら、同業の脚本家たちは足を向けて寝られないような存在になっていただろう。
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