カスタマーレビュー
決して忘れてはならない史実が、ここにある 坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
NHKが3年かけてドラマ放映するのを耳にし、手にとりました。
1〜8巻まで、約1ヶ月をかけ、読破。
あとがきを読むと、著書の完成まで、取材を含めると10年かけたとのこと。
なんだか「1ヶ月も」という感想だったのですが、
それを知ると「たった1ヶ月で」という気がして、著者に申し訳なく思ってしまいます。
学校の授業では習っていない、日露戦争の話がわかります。
その裏で活躍した勇敢な日本人、失われた無数の命。
決して忘れてはいけない日本史が、描きこまれています。
ビジネス書としても重宝されているようですが、
むしろ歴史書としての価値のほうが高い気がしました。
そして、本当に映像化できるのかとの不安と期待も残りました。
すでにブームは起きているようですが、
ドラマの放送が始まったら、そのブームは広がりそうですね。
このような時代もあった 坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
司馬遼太郎先生の作品は「竜馬がゆく」に続いて二作目ですが、最高傑作との評価に違わず、素晴らしい小説でした。最後の八巻では、終わるのが寂しく、わざとゆっくり読みました。今の混沌とした将来の見えづらい時代に、何かしら示唆を与えてくれる内容ですね。
今の日本に足らないもの 坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
本著は全8巻からなる大作です。
明治の中期から末期に至るまでの日本の一般人の生き様を、精緻に縦横無尽の筆致で描いた著者が言いたかったのは、この時代の国民性にあると思います。
明治維新後に薩長閥でなかった伊予(今の愛媛県)の若者の生き様を通じて、この時代を描いていますが、当時全盛を謳歌していた薩長に属していない人間でも必死にこの国の将来を考え、自分がなすべき役割を精一杯やりぬいた結果を見逃してはいけないと思います。
むしろ、彼らを主役に据えることで、日本全体の雰囲気がよく出ていたと思います。
世界史上の奇跡といわれる「明治維新後の日本の胎頭」は彼らなくしてなしえなかった事実です。
膨大な資料や証言を元に司馬氏ならではの洞察力というエッセンスをちりばめ、全編を通じて飽きない20世紀の日本文学の名著です。
ぜひ一読したい作品です。
バルチック艦隊撃破 坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
本書も遂に日本海海戦で大団円を迎える。結果を知っていても8巻にわたる長編の終わりをかみ締めながら読んだ。
かみ締めるといえば、初版の解説がまとまって本巻に掲載されており、これまでの振り返りができたと感じる読者も多かったと思う。
司馬遼太郎は、戦争そのものを描くと同時に、当時の日本人像を描こうとしていたのは間違いない。恐らく、太平洋戦争における日本人との対比を考えながら、そして現代の日本人のことを考えながら・・・・。
本書がビジネスマンの間でも高い評価を得ているのは、戦中戦後の日本人が忘れかけている良き資質を思い起こさせてくれるからだと思う。
明治の指導者は、冷静で論理的、しかも外交上手。与えられた仕事場で思う存分働き、国家を強くしていく・・・・。自分たちにもそのDNAが残されているのではないかと考えると、とても嬉しくなる。
一途な精神性がうらやましい。 坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
こんなことを言ってはいけないのかも知れないが、当時の日本人がうらやましく思えてくる。全国民と国家が何の疑いもなく、一つの方向に向いてまい進している世界。自分の人生に疑問を持って、世界を放浪しようとするような子供はきっといないのだろうと思う。
驚きなのは、これほど多くの人が海外に出て、諸外国から良いところを学ぼうとしていたこと。自身が海外に居るだけに、当時の日本人がどのようであったのか、非常に気になる。
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