そして今。改めて、興味をもって開いたこの一冊は、どんなミステリーよりもスリリング。
現代の捜索隊と、当時の登山隊を交互に回想する手法も生きている。「そして謎は残った」が、消化不良は起こさない。残ったままのこの謎を、ロマンと呼ぶのじゃないだろうか。読者がみなおのおのに「謎」へ思いを馳せれば、それが残りの星ひとつ。