カスタマーレビュー
理詰めを超えて、胸に響く Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
数学やガジェットや言い回しやパラドクスや論理パズル、 そんなのを寄せて集めて組み立てたら、 できたのは胸から絞り出されるような心の叫びだった。
恋愛の不可能性の証明をかたりながら、 この胸が痛いのはなんなのか。
人類など大したものじゃないと悟りながら、 寂しさを感じるのはなぜなのか。
この人の文章は読者には不親切。 わざとわからないように書いているような、 理解されることをとうに諦めているような、 そんな印象がある。
だから、この人の書いたものを読んで感じたものは 筆者の準備したものというより 読んでいるこちらの感情であり世界観だということが 逆に分かりやすい。
そんな風に思いながら 読んでいます。
数理学的《メルヘン》世界。 Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
ディック的な世界を予想して読み始めたが、読後感は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』みたいな感じでした。読者としては、このまま、数理学的メルヘンの世界を進化させて行くのか?それとも、メルヘンと《生々しい現実》との間に、何らかの接点を見つけて行くのか?それが、一番、気になります。ただ、この作品自体は、まるで《チェシャ猫のニヤニヤ笑い》を、そのまま小説にしたみたいで、楽しかったです。
噂のピンクなすごい奴。 Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
今回も何が何やらよくわからなかった。
でもこれが、壮大なSFホラ話で、恋愛小説なんだということだけがわかった。
相変わらずの颯爽とした世界をなめきっているふざけた文体でサクッと読めても数学的な内容は、SF素人にはちょっときつい。
私は、作品の6割5分が理解できなかった。
でも円城塔の作品が好きなんですよね、単純に。
今回も浅く読ませていただきました。
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