カスタマーレビュー
タイトルの通りラギッドな読後感 ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
「ラギッド・ガール」は「グラン・ヴァカンス」を補完する中編集。3部作中2作目にあたります。
仮想世界誕生秘話から現実世界との断絶原因、そして謎の敵の誕生についてと、「グラン・ヴァカンス」で語られなかった謎が5つの中篇になっています。ここでも複線が解かれる快感、驚きが満ちています。現実世界を舞台にした物語が含まれているため、グラン・ヴァカンスにあった幻想的繊細さでは無く、リアルな空気感、タイトルの通りラギッドな読後感があります。
両作品とも、登場人物が虐殺され陵辱されるシーンは、執拗なまでにグロいのですが、それでも読み進められたのは内心登場人物が人間では無い=AIという仮想的な存在という意識が頭にあったからかも知れません。不思議なもんですね。
第3部がいつ刊行されるのかわかりませんが、残っている謎(天使とか、ジュールのその後とか)が明らかになるのか、楽しみでたまりません。待ち遠しいです。
ミッシング・リンクを埋める作品群 ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
まるで自分の作品のインサイドストーリーを楽しんでいるかのように、綺麗に「グラン・ヴァカンス」の欠落を埋めていく。見事な作品群だ。硝視体とジュリーの出会いをリリカルに描き、前作でほのめかされたエピソードを丁寧につないでゆく「夏の硝視体」。
「ラギッド・ガール」では、美醜の両極を残酷な美しさで一つに纏め上げる。区界の成立過程を、退屈な説明に堕することなく描いていく。「蜘蛛の王」は圧巻のアクション小説。しかもまた哀しさに満ちていて、作品世界を補完している。
きました ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
待つこと四年、四年ですよ。完結編が出るのは2010年でしょうか、なんだか出そうにないっぽいですね。
しかし、四年待たせるぐらいの価値はありますよ、このシリーズ。エンターテイメント系の小説は、文章を自分が物語を語るための道具にしちゃっているような気がして、最近遠ざかっていたんですけど、こういうのが出るから油断できない。華麗な文体、やっぱエンタメでも文章うまくなきゃ、絶対だめですよ。文章が作者の想像力をさらに増加させ、より楽しませてくれますから。
この人独特の残酷さと美しさが見事に調和した短編群。特に、表題作のラギッド・ガールはすごすぎる。著者自身が最高傑作、と言っております。2006年度、エンタメナンバーワンでしょう。
今のエンタメの作家では、飛浩隆と古川日出男が飛び出てるんじゃないんでしょうか。
待ってましたよ ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
書き出しのジュリー・ブランタンという文字を見ただけで、クラッとしました。
次は何年後なんでしょうか?このシリーズを読むためだけにSFマガジンを買っても損はしません。
待望の二巻 ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
SFマガジンでだいたいは読んでいたが、相変わらずの綺麗な文体で
何度目かでも楽しく読めた。書き下ろしも一遍あり良い出来。
次作が期待される。
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