カスタマーレビュー
同じ体験、僕にも有ったので共感しました。 消滅飛行機雲 (新潮文庫)
『消滅飛行機雲』の中の『ひかり東京行き』を読みました。
恋愛してる時、どうしようもない理由で、デートに行けない事が有ります。そういう時の男の気持ち、女の態度が、微妙に現実的に描かれています。
新幹線の中で大声で話す(ケイタイで)若い女に内心、腹を立てながら、我慢する、我慢している事によって、隠されたストーリーにいい具合に結びつく。やはり流石です。
ロックンロールミシン 消滅飛行機雲 (新潮文庫)
などに比べると、やや物足りない感が残る短編集であるが、できは上々。
麦酒店のアイドルなんかの話は純粋に面白いし、ひきこもりの話は、解説者は難癖つけてたけど、かなりいいとおもう。最後がさわやかでとてもいい感じ。入院している兄を訪ねる表題作の、兄弟の会話は光るし、芸術家の話の後味の悪さはなんとも言えない。
同世代の圧倒的共感をえるというのも納得である。
注目度№1の若手作家、あらわる。 消滅飛行機雲 (新潮文庫)
ひとこと「非常に好感のもてた短編集」。どの短編もこれといってストーリーらしきものは無いのだが、その何気ない情景をそれ以上でもそれ以下でもなく等身大にサラッと仕上げており、読後の爽快感が心地よい。若手作家にありがちな作品に対する自己満足的な思い入れ、大げさな表現、思い上がりがなく、ユーモアを散りばめた文章は確かに軽いタッチなのだが以外に自己抑制が効いていて悪ふざけしているところがなく、キチッとした散文になっているところは「こいつ、なかなかやるな」とおもわせられる。注目の若手作家といいたい。しばらくこの路線、この感性を大切に、活躍して欲しい。
「おっ」と思わせる 消滅飛行機雲 (新潮文庫)
実は表紙の写真、タイトルと裏面の紹介文で買ったような本でした。 ですが、読み終えたときに非常に軽い気分になれる短編ばかりでしたね。 「何かを考えさせる」ような精緻な言葉ばかりではありませんが、違和感を覚える文章は全くありません。 この短編集の多くは、主人公視点で展開していくストーリーで、その語り口がいかにも主人公らしいです。 「アタリマエだろ」 「主人公なんだから」 とは言っても、実際に短編であれ、主人公のキャラクターが最初から最後まで自然につながっている作品は多くないでしょう。 この作者はいきなり主人公の立たされている背景から物語をスタートさせ、そのあとも、 膨大な時間と努力をそそぎ込んで結晶化したようなスゴイ文章はあまり登場することなく、 童話のような「この主人公ならそうするだろう」というカンジの文章が続きます。 その雰囲気にもしかしたら物足りなさを感じる人がいるかも知れません。 でも、過剰な暴力的描写や、見ているだけで恥ずかしくなるラブシーンが延々と続く小説よりはずっと感情移入がラクではないでしょうか。 オススメは『麦酒店のアイドル』です。 バイト先の女の子と仲良くなりたい主人公が彼女にときどき翻弄され、それでも彼女を一途に思う彼の心の描写が特徴。 先に述べたような「主人公らしさ」が最も顕著に出ている一編で、 このエンディングもこういうモノだ、と納得がいくと思います。
オーソドックス 消滅飛行機雲 (新潮文庫)
7編の作品を収めた短編集。 自転車で遠くへ行くだけで高揚できたあの頃や、バイト先の女の子を思わず見つめワクワクした頃、そんな懐かしい気持ちが味わえます。 作風はあくまでもオーソドックス。昨今のケレンの強い作品に比べインパクトは弱いですが、その分浸透力は高いと思います。 「八月のつぼみ」のつぼみ婆ちゃん、かわいらしくて、おもわず笑ってしまいました。
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