日経新聞「私の履歴書」に連載中(2004年8月)の著者の半生記。続きが待ちきれなくて買ってしまいました。
著者の数奇な運命についてここで述べるのは控えさせてもらいますが、時代に翻弄されながらも自分を見失わずに生きる姿勢は凄いと思います。心無い人は「中国人だと思っていたのに騙された」というのでしょうが、抗日の激しい時代を中国人の中で成長しなければならなかった少女がこれほどまで中国人になりきるべく努力をしなかったら、後に国策映画に利用されることもなかったでしょう。
間近に知る日本人実力者や満鉄・満映関係者、中国を愛し理解した日本人知識人の苦悩、中国の演劇関係者の話など当時を知る上でとても興味深かったです。
終わりの(本名に戻ってから)部分が駆け足になってしまっているのが残念。(この本は李香蘭の時代を書きたかったのでそうなっているのだと思いますが。)私としてはその後の話をもっと知りたいです。