エディターレビュー
「セックスが、そんなに楽しいか」 父親の怒鳴り声が、一家が囲む食卓を凍りつかせた。学校へほとんど行かず、万引き、カツアゲ、家出にシンナーを繰り返す中学時代。そんな彼女も、もとは内向的な女の子だった。「姿勢が悪い」という理由で長刀を習わせるほど厳格な父。「あなたのため」が口癖で、体裁ばかり気にする母。そんな両親に褒められたい一心で嫌いな勉強に励んだ中学1年のときは、成績が学年で10番以内だった。しかし、苦手な数学で90点を取って、喜び勇んで答案用紙を母親に見せても、返ってくる言葉は「4問も間違えているじゃない。どうしてできなかったの」。しだいに両親への不信感が膨れ上がり、「良い子」から「虞犯少年」へと転げ落ちていく…。 『プラトニック・セックス』は、飯島愛が飾らない言葉で過去の自分を冷静につづる自伝。家出した彼女は、水商売で得たお金を湯水のように使う。「ただただ憧れていた装飾品もブランドも、見栄を張るための道具、空っぽな自分を着飾るための必需品だった。そのときはそういう哀れな自分に気づいていなかったのか、気づきたくなかったのか」 「彼の望むことにできる限り応えてあげたかった。彼が体を売るのをやめるかわりに、私は、あれほど嫌がっていたオヤジと寝てお金を稼ぐ女になっていった」 こんな人生を変えるきっかけとなったのが、アダルトビデオへの出演だった。留学したいと思い焦がれたニューヨーク。その資金作りのために舞い込んできたビデオ出演をOKする。そのうちに深夜番組を経ていつの間にかタレントの道を歩む自分がいた。 いままで語ることのなかった壮絶な過去をストレートに表現しているため、内容は少々過激だ。しかし、思春期時代の紆余曲折を経て家族との絆を取り戻した飯島愛の自伝には、誰しもが共感できる心の葛藤が描かれている。(望月真弓)
カスタマーレビュー
私にとって頭で描ける内容です。 PLATONIC SEX (小学館文庫)
私も幼少の頃に母からあれはダメこれもダメで、電話がかかってきても、勝手に切られたり、兄弟の中でも比べられたりで、親と学校では真面目にしてきましたが、一歩外に出たら、親も先生も知らない人と遊んだりした事、女友達と遊ぶとかいいながら男の人と遊び、寝たり、当時付き合ってた彼氏は自分の友達にお金で私を売った事や、知らないおじさんがお金あげるからって一緒にホテルに行った事、この本に書いてあるように、寂しくて、誰でもいいから体を上から下まで優しく撫でてもらえるとあの頃幸せな気持ちになってました… いつの日か私も母になった時に(シングルマザーですが)母の気持ちが手にとる様にわかる自分がいます。自分の子供には、私と同じになって欲しくないと。この本を読んで、本当、そう感じました。 本当に、いい一冊です。 男性にも女性の一途さを知ってもらいたいのと純粋な女心を綴ってあると思います。
出版当時と8年経った今・・・ PLATONIC SEX (小学館文庫)
2000年に著書が出版された当時に読んだ。
その後、8年の時を経て著者が亡くなったことでもう一度紐解こうと思い読んでみた。
当時とは違ったものが身体を流れた。
確かに8年も経てば自分の環境も思考も大きく変わっている。
生き方は愛さんとは違っていたけれど、いつも自分の居場所や存在意義を探していたところは似ていたのかもしれない。
明るさと可愛い笑顔で高感度も高く、TVでは結構突っ込みも冴えていた彼女だが、その笑顔の向こうに垣間見れる寂しさには、多くの人が気付いていただろう。
今回読み直してみて、その寂しさや切なさ、やるせなさが少しだけ近い距離で分かった気がした。
愛さんは一途な女性である。
著書にはサラッと書かれているように見えるが、随所に彼女の真髄が見えるように思う。
すでにドラマ・映画化され、有名となった作品なので、ある程度の内容の説明なら問題ないと思い、少し列挙しておく。
(本書では章の番号はローマ数字だが文字化けするので算用数字にて)
『1』 ではあまりにも痛々しい描写に心が震える。自分と重ね合わせてしまう・・・
『2』 飯島愛になっていく過程と、親友や友人達との出会いが丁寧に書かれている。
『3』 彼女が愛した男性との交換日記が心に突き刺さる。。
『4』 飯島愛としての確立。親友とのエピソードも挙げていて、愛さんはこう述べている。
【おたがいの記憶の中心にいる大親友。】
この一文でどれほどの存在なのか推し量れる気がする。
その親友と、どのように関係が変化していったのかも、切なく書かれている。
最後の方で、親友に想いを馳せる記述もあり、距離をなかなか埋められないもどかしさも読み取れて胸に詰まる。
『エピローグ』 彼女の心の叫びというか、呟きであろう。
痛く染み渡ってくる。彼女の憂いある笑顔はここに集約されているようにも思う。
著書は、「タレント飯島愛」が生まれて行った様を描いているが、友情や愛情、家族との絆もしっかりと描かれている。
初めて読んだ時と今では捉え方も違えば、感じ方も違ってきている。
また何年か経った時、読み返してみたいと思える作品である。
自分に何かを投げかけてくれるものがそこにはある。
飯島愛さんが自身を削って書き上げた作品だからだろう。
自分の隠しておきたい部分をこのように曝け出すというのは想像以上に苦しく、辛い作業に違いない。
こうして彼女の分身を読めるのは、ある意味幸せなことではないだろうか。
赤裸々な自叙伝 PLATONIC SEX (小学館文庫)
著者の今までの経験を赤裸々に語った自叙伝です。
過激な表現も多分に含まれています。
普通に暮らしているだけでは体験できないようなことを綴っています。
シンナー、援助交際、新宿2丁目のエピソード等、
自分の知らない世界を垣間見えることができるのは興味深いものでした。
これから子供を持ち、育てていこうとする私にとって、
子を持つ親の難しさを深く考えさせられました。
自分の子供がこのような状況になってしまったら、
そして親として自分が何をすることが出来るのか?
この本同様、時が解決してくれるのを待つだけなのかもしれません。
最後の最後は親との和解でまとめている為、読後は後味の悪いものではありませんでした。
若い世代には受け入れられるかもしれませんが、
40を超えている人は強い拒否反応を示すかもしれません。
日本中がバブルの中で溺れている時代を象徴するような面も垣間見えます。
ただ、ひとつ。
この本が女子高生のバイブルになる(当時ですが)ようでは
この国の教育の在り方に何かしらの対処をしたほうがいいと強く感じました。
読み手により感じ取ることが変わる、そんな本です。
PLATONIC SEX PLATONIC SEX (小学館文庫)
ずっと読もうと思ってて
やっと読んだ
名作!!
生きていくってむずかしい PLATONIC SEX (小学館文庫)
自由気ままに生きてきたようにおもえるけれど、実はいつも心の中に
何かが足りなくて、その足りないものを埋めようとしていたのでしょう。
常に心の中が何か満たされない。
そんな人だったのでしょうね。
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