カスタマーレビュー
開かれた傑作喜劇。 めぞん一刻 15 新装版 (ビッグコミックス)
読むたび、空間構築力と愛に満ちた人間描写に感心させられます。独り合点したところのない明快なまんが力の確かさゆえにきっと万人に開かれている。アクの強い個性的なキャラを次々登場させながら、それでいて気にくわない愛着の湧かない人物など誰一人いない。作品世界をまるごと愛さずにいられない気持の良い傑作喜劇になりえたとすれば、作者の人を見つめる眼差しが反映された結果でしょうか。人物のみならず場を醸成することにも傑出している。とりわけ一刻館内の描写は丁寧で隅々まで手に取るように把握できる秀逸さですが、それ以外でも例えば茶々丸から、町を一望できる坂道を上って一刻館まで帰る道すがらなど《10分くらいの道程なのかな?》とか、物語を辿りながら距離感まで想像してしまう。繰り返し登場する空間、惣一郎さんのお墓であったり、テニスコートとかキャバレーの育児ルームとかいった場所にもいつしか愛着が湧いてしまう。物語の舞台は80年代(連載時期も80年代)。アパートと一口に言っても、一刻館は一つの玄関で各世帯が内廊下で一続きになった下宿屋型の構造。そんな造りのアパート自体昭和の遺物です。間借り人五代裕作と管理人音無響子(未亡人)の恋模様で貫かれた喜劇。設定はロマンチックでも、コメディ色が前面に出て各話オチのつくエピソードを積み重ねて展開するあたり高橋留美子らしいという気がします。2次元のヒロインでありながら生活感を纏った匂い立つような音無響子像を紡ぎ出す高橋留美子の描線がなんといっても魅力的。そして日常系のめぞん一刻ですが、一刻館の中だけは日常の時間を逸脱して、愛と人情と魑魅魍魎に溢れた素敵な「るーみっくワールド」なんだと思います。一升瓶を抱えて踊り狂う一ノ瀬さんや壁の穴から半身を乗り出す四谷さんはチャーミングな人であると同時に、きっと一刻館に棲みついた魑魅魍魎の類なんだと思います。
高橋留美子先生は天才 めぞん一刻 15 新装版 (ビッグコミックス)
僕は今浪人生です。それがめぞん一刻を見るきっかけになったのですが、らんま、うる星やつら、めぞん一刻、犬夜叉(まだ途中)まあほぼ全部見てきたが、めぞん一刻が一番好き!めぞん一刻だけは生活の一部になってしまうんです。めぞん一刻の影響で保父さんになった人がどれほどいるか。なんといっても音無響子さんは僕の理想です。あんな人をお嫁さんにするのが僕の人生の一つの目標です。そして昔の時代はいいなと思う。何もないけど、その分人と人の触れ合いがあるので無器用でも素晴らしい恋が出来たなって。またああゆう景色が欲しい。どこか冷めきってしまってる現代に、ああゆうあったかさがまたあればいいのにて思ってしまう。高橋留美子先生の作品は本当にどれも素晴らしい!天才です!まだまだこれからも素晴らしい作品お願いします!
人生・恋愛の教科書 めぞん一刻 15 新装版 (ビッグコミックス)
・・・もはや説明する必要もありませんね。言わずとしれた恋愛漫画の金字塔です。
僕の大学生活は何だったのかと言われると、その答えは高橋留美子のめぞん一刻に求められるわけで。僕自身、大学時代この本を読んだときは五代君にひどく共感し、響子さんに憧れを抱いてしまいました。
五代君と同様に僕も就職活動の時期に入り、東北のある会社の試験(二次選考)で、集団討論を受けたとき、そのテーマが『無人島に行かなければならないとして、必要なものを3つ挙げよ』というものだったのですが、その1つにめぞん一刻全巻をついつい考えてしまった自分がいました(苦笑)。
非常にゆったりとした時間が流れているこの漫画は、いつ読んでも僕(昭和世代です!)をあの頃の昭和に連れて行ってくれます。 一生何があっても絶対に手放さない漫画(人生・恋愛の教科書)です。
みんながいるしあわせ めぞん一刻 15 新装版 (ビッグコミックス)
たくさんのひとといっしょにくらすのはたのしそうだなあとおもいました。
あけみさんやいちのせさんやよつやさんやみたかさんがおもしろかったです。
ごだいくんときょうこさんはみんながじゃまをするのでなかなかふたりきりになれません。
ぷろぽーずさえなかなかさせてもらえません。やっとできたとおもったら、そんなときですらせなかにはおとうさんがのっかっていました。
ごだいくんがきょうこさんにはめてあげたゆびわはばあちゃんからのおくりものでした。
ふたりがはじめてむすばれようとしたとき、それをじゃましたのはもうこのよにはいないそーいちろーさんでした。
しんだひとまでもがそんざいするとはべつのしかたでふたりにかかわってきます。
けれど、さいごにごだいくんは「あなたはもうきょうこさんのいちぶなんだ。だから、あなたをふくめてきょうこさんをもらいます」といって、そーいちろーさんをうけいれました。
けっきょく、ごだいくんときょうこさんはいちどもふたりきりにはなれませんでした。
けれど、だれもさわれないふたりだけのくによりも、いつもだれかにひっかきまわされるいっこくかんのほうが、かぜとおしがよくて、たのしそうだなあとおもいました。
高橋留美子作品の中で一押しのラブコメディ。 めぞん一刻 15 新装版 (ビッグコミックス)
ドラマ放送されたタイミングを見計らってか、新装版が出ましたが、何度読んでもやっぱりいい作品です。
1〜2巻は、高橋留美子先生がまだ若かりしころなので、今の作品に慣れている人は絵のギャップに
戸惑うでしょうが、漫画の内容は、最近は薄れてきた(ように感じる)留美子ワールドが、全快です。
一コマの中にボケと突込みが存在する様は、やはり高橋留美子作品ならではであり、他に真似事を
する作品はいくつか目にしたものの、やはりオリジナルの空気には遠く及ばず、何度みても笑えます。
特に、一刻館の住人、一の瀬さん、朱美さん、四谷さんが絡むと、もはや無敵状態です(笑)。
その反面、シリアスな場面では、主人公五代君の気持ち、ヒロイン響子さんの気持ちが、読者の心に
痛いほど伝わってくる・・・、特に三鷹さん絡みで、管理人が揺れ、五代君がなすすべなくなる
(五代君の自滅的な感もありますが、それもめぞん一刻らしくて、またいい)場面などは、思わず、
五代君と同じく、泣きたくなってしまった人も多いと思います(苦笑)。
この15巻で完結ですが、ラストは五代君と響子さんが落ち着くところに落ち着き、ハッピーエンドと
なりますが、彼らが出会ってから、過ごしてきた一刻館での日々を思い出すと、読者まで感慨深い
気持ちになるのではないでしょうか。
そして、この作品を作ってくれた高橋留美子先生に、また、笑いと感動を与えてくれた登場人物たちに
心からありがとう!といいたい、そんな気持ちにさせてくれる素敵な作品です。
まだ未読の方は、ぜひ読んでみてください。
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