カスタマーレビュー
豊かな北欧の社会はどんな仕組みからできているのか フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))
税金は高いけど人々が豊かに暮らしている。残業はないのに生産性は世界一。そんなイメージを持つ北欧社会の概要がわかりやすく書かれている。約500万人の人口なのに様々な技術を発明している。夏休みは4週間あって家族との時間を大切にする。教師が尊敬されていて平均的な学力が高く、大人になっても社会人教育を受けて転職する。
年をとってもやる気があれば人生の方向転換をしやすい社会は豊かな社会だと思う。日本的な労働環境や価値観が絶対的なものではないことを知り、世界の多様性に目を向けるきっかけとして本書を読むのは価値がある。
メソッドはどこにも書かれていない フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))
フィンランド留学記に毛が生えた程度のもので、「メソッド」などという題名を冠するにはツッコミがたりない。他の方のレビューにもかかれているが、単なるエッセイという趣が強い。じゃあエッセイとして面白いかといわれると、疑問が残る。
取り上げられている領域が、教育から政治、文化など幅広いが、どの領域に関しても著者は専門的知識や見識を有していないのが明らかであり、当然沸く疑問などにも答えられていない。
たとえば、国際競争力ランキングで三年連続一位、でも失業率8パーセント以上と非常に高く、新卒でも仕事をみつけるのが至難の業、といわれると、それっていったいどういうことなの?それを成功事例のように取り上げていいの?と当然の疑問がわくのだが、そういう疑問に答えてくれていないのである。
フィンランドに留学して滞在していたという経験をもつ著者にしかかけないだろう体験はいくつもあり、その点は価値があるといえる。しかし、個人的な体験が個人的な体験で終わってしまっており、深い洞察はないし、体験談を生き生きと活写する能力もないようにおもう。
好感を持って評価できるのは著者が政治的に中立的であり、基本的にはフィンランドに対して好感を持って描きながらも、何から何まで肯定的にとられるという態度から無縁なことである。よく言えば素朴といえるが、悪く言えばおそらく著者が政治に関して無知であるが故であろうとおもった。
フィンランドに関する体験の紹介 フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))
フィンランドで実際に生活した人の体験を紹介したもの。フィンランドに関してはそれほど多くの情報が無いので興味深く読めた。それだけでも価値があると思う。内容は、教育、政治、福祉、男女平等、税金、家づくり、休暇など多岐にわたっている。
一つ難点を挙げるなら、参考文献が書かれていない点である。著者は教育の専門家では無いと述べている(197ページ)。と言うことは、第二章で書かれていることは何か文献を参照した可能性が高いと思われるのであるが、データの出典が書かれていない。たとえば、57ページには「OECDによる生徒の学習到達度調査のランキング」の表が載せてある。参考文献が紹介されていれば、これらの数値を確認したり、さらに詳しく調べたりできるのに残念である。
もう少し詳しく知りたかった フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))
子どもの学力調査1位、
国際競争力ランキング4年連続1位。
という帯にひかれ購入した。
なぜそんな成果が出せるのか、具体的な根拠がもうすこし詳しく
書かれていることに期待したが
実際にはフィンランドに留学した筆者の経験による意見や
すでによく知られていること(高福祉、教育への注力など)を
解説しているだけだったのでちょっと残念。
「効率を高めるためITを駆使」という項目では、
もっと具体的、先進的な事例を読めるかと思いきや
「フィンランド人の多くはネットバンキングを活用している」という
ことぐらいしか書いていなかった。
ただ、フィンランドを訪れないと
なかなか知ることができないこと、たとえば
・マイナス10度の日でも、赤ちゃんを外で寝かせる。
・フィンランド人はスウェーデン人が嫌いで、
スウェーデン人と間違えられると怒るひとがいる。
・コーヒーの消費量世界一位は、フィンランド。
などを知ることができ、読み物としては楽しめた。
短時間で判るフィンランド フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))
著者は論理的だと思います。
そのおかげで本書は大変読みやすく理解しやすい文書で書かれています。多分3時間も有れば読み終わってしまうと思います。読み終わるのが残念に感じられる本でした。
教育や国際競争力の説明以外に興味を引いたのが、フィンランド人はシャイと言う事、沈黙を好む事、また、家を自分で作るのが当たり前に行われたりしている事、大抵の人が別荘を持っている事など、日本人に身近に感じることや驚かされる事がありました。
私にとっては大変興味深い本でした。
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