カスタマーレビュー
言語学入門・入門 はじめての言語学 (講談社現代新書)
言語学とはどう言ったものか、雰囲気を掴むのには最適。言語に興味がある高校生にちょうど良い。中学生でも読めるんじゃないだろうか。文学や教育学で特定の言語を専攻するのと、言語学で特定の言語を研究することの違いが最初に明確に述べられている。音声学と形態素に関しては少しだけ専門的な部分まで踏み込んでいるが、その他の理論言語学に関しては、生成文法と語用論の紹介だけとなっている。言語学について少しかじっているけど基礎はよく知らないという人が、基礎を学ぶために読むのには適さない。
難点を言えば、前半80pまで言語のユニークさを論じているのだが、半分くらいは「言語は動物にもある説」の否定的議論になってしまっている。しかし動物言語はまだ分からないことばかで、著者自身もそれを認めているので、議論が中途半端(例えば冷静を装って恫喝するような恣意性は人間だけだと著者は言うが、冷静を装うことがハンディキャップシグナルだとしたら、理論上は他の動物にも恣意性が見られてもおかしくない、と動物行動学者なら言うだろう)。ここはもっとスマートにまとめられたはず。後半は世界の言語のトリビアや日常生活への応用、マスコミに見られる通俗的な言語学説への批判などだが、内容はやや薄め。この辺は新書だから一般の読者を意識したのか、息切れしたのか分からない。
言語学への思い込みを取り除く はじめての言語学 (講談社現代新書)
私は言語学に対して、ある言語の文法を研究し、理路整然とした文章はどういうものか、またそうした文章はどのようにして生まれるのか、といった解析を行う学問だと思っていました。論理学の一種であると思っていたわけです。
文法の研究や論理学との関連という要素もたしかにあるようですが、この著者の説く言語学のメインは「話し言葉」です。そのためには発音記号を覚え、実際に研究対象とする言語を正しく発音できなければならない。これが学生を非常に苦しめるのだそうです。どの学問にも共通して言えることですが、入り口は非常に地味で退屈なものです。私はたいていこれに耐えられずに挫折します。
また、世界には優れた言語も劣った言語もないというのは、著者の重要なメッセージだと思います。
よく英語は論理的だが、日本語は情緒的である。だから日本人は論理的でない、というような言われ方がされますが、こうした考え方は間違っているということになります。
また、語源の研究というのは非常にいいかげんなもので、言語学のメインの領域ではない、と述べられています。
言語学にたいする思い込みを取り除く上では、読んでよかった本でした。
この人スラブ語だけじゃないのね。 はじめての言語学 (講談社現代新書)
要するに、入門書というのは概論なんですね。 こういう学問があることの説明とか、沿革、そして著者自身の体験を交えての内容です。 読んでいて損はないです。
ちょっと自分には合わなかったかな はじめての言語学 (講談社現代新書)
年齢的にも近い先生の本ですので、期待して読んだのですが、
残念ながらちょっと自分には合わない語り口だったかなと思いました。
言語学の授業が難しすぎてわからなかった人に はじめての言語学 (講談社現代新書)
たとえば文学部の1,2年生で言語学の授業を履修しても、難しい専門用語の理解に苦労するだけで、言語学のおもしろさを知るところまでたどりつかなかったという人も多いのではないだろうか。『はじめての言語学』というタイトルから伺える本書の意図には反するかもしれないが、私は「大学の授業で少しやったけど言語学は苦手」という人にこそ、本書をおすすめしたい。なんとなく覚えている用語や話にどういう意味があり、それぞれがどのようにつながるのかがわかり、全体像が見えてくる。
本書を読んで、私は英文科の学生時代の疑問がいくつか解けた。たとえば、なぜ英語学の先生が虹の話やイヌイット語の話をしていたのか、なぜ英語の教員免許を取得するのに音声学を学ばなければならないのか、なぜ言語学の先生はあんなに言語学をおもしろがっているのか、等である。
本書は、言語学を学んでいる大学1,2年生にとっても、大学で勉強したけどよくわからないという人にとっても、言語学ってどういう学問だっけ、なんでこんなことを勉強しているんだっけ、という疑問に気さくに答えてくれる心強いガイドである。
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