カスタマーレビュー
恋?愛?性? 目を閉じて抱いて (1) (角川文庫)
「男と女」のあいだの「恋愛」、「男(女)どうし」だったら「同性愛」。人間は「男」と「女」に分けられている…私たちは、そんな思い込みを持って生きてきたのではないでしょうか?解り易い二分法である「性別」に所属しない「両性具有」という存在を主要なテーマとして取り上げた本作。男か女か、どっちでも「ある」のかどっちでも「ない」のかも不明、それが花房です。その美しさと、奔放なセックス。花房の本質は「自由」であること。何ものにも囚われることのない花房に、心惹かれます。
「同性愛って異常?」「男(女)でいたくない」そんな悩みを持っている方、いろんな「性」の在りかたを読んで、ちょっと安心できるかもしれませんよ。
ただし。一般には過激とされる程度の性表現が含まれていますが。
性差を超越した性と愛の行方・・・ 目を閉じて抱いて (1) (角川文庫)
両性具有は完璧な人間の象徴です。洋の東西と時代を問わず、物語の中での両性具有者はその神秘性と越境性故に聖なる存在として描かれてきました。しかし、現実には多くの社会、時代において、半陰陽の人たちは何らかの差別を受けてきました。
『目を閉じて抱いて』は花房という魅力的な両性具有者をめぐる物語です。花房には精神において超越した人間が持つ達観があるのですが、同時に自らの身体性を完全には制御しきれないもどかしさもあり、作中ではそのギャップがうまく描かれています。
僕は内田春菊さんの漫画の中ではこの作品が一番好きなのですが、男−女という古典的な物語を揺るがせながら、官能が読者の身体感覚に直接働きかけてくるところがその魅力です。
「普通」は醜い? 目を閉じて抱いて (1) (角川文庫)
両性具有の主人公の性生活を軸に、普通の人間のセックス観、人間観を揺さぶる問題作。
この物語の視点で見ると、よくいる普通の人間が
この上なく自分勝手でわがままなやつに見えてくる。
なかなか怖い話。
禁断の漫画 目を閉じて抱いて (1) (角川文庫)
ついにみてしまった・・みてはいけない世界を・・とは言いすぎでしょうか。あたしは心の病最絶頂期だったので、1巻の半分いかないとこで軽いPD発作を起こしてしまったのでした。主人公がステキすぎる。求めない。求められたら断らない。クライングゲームの彼女を思い出しました。(彼女は求めていたけれど)両性具有者、性倒錯障害のかたを美しいと思ってしまうクセはやめられそうにありません。ヘドウィグアンドアングリーインチも連想してしまいました。結局はみんな許してあげる主人公。みなさんとにかく美しい。美しさの秘訣はやっぱり内面からも外見からもにじみ出る個性なんだねえ と激しく自己肯定。
人間、が見えてくる 目を閉じて抱いて (1) (角川文庫)
主人公?は複雑な性を持つゆえに、普通と違う経験をして育ち、普通と違う職業(ニューハーフクラブのタレント)に就いている。しかし、セックスに「普通」というものはない。男とも女とも愛し合えるヒロインを通して、「普通の」男女のセックスがいかに不安定で危ういものか、丹念に描かれる。読み進むうちに、自分がセックスに対して持っていた偏見までもが揺れてくる。 セックス以上に恐ろしいのが、「普通の」男女が持つ打算・常識・人生設計の偏見である。二人のすごいダメ男、ダメ女が描かれるが、彼らのはずれっぷりは痛快なくらい、徹頭徹尾ダメダメだ。それよりも、まともな側として描かれる二人の男女のほうが、危うい。 本書はセックスシーンがものすごいので、“そういう用途”にも適します。若い内はいろんなものに触れてみるのがよろしい。私のように年取ってEDにもなると「ああ、こういうのあったな」とか「これはさすがに未体験」とか、懐古趣味になってしまって……。いずれにせよ、人間の危うさを描ききった大傑作です。大人向け。正しい青少年にもおすすめ。
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