カスタマーレビュー
田島昭宇 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
人間椅子はもちろん、既に読んだ話も多々収録されているのだが、僕的にはこの田島昭宇の表紙を見た段階で手に取り購入してしまった次第で・・。
独特の感覚で乱歩の世界を捉え表現しているこの表紙はアート以外のなにものでもない。
内容はもちろんこの表紙だけで僕的に買う意味がある。
耽美と哀愁とグロテスク 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
江戸川乱歩は凄い。
気味悪い事を耽美にしてしまえる。 珍妙な事を哀愁にもできる。
ハマる作家です。
人間椅子で江戸川乱歩の世界にひきこまれた。 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
今まで、さすがに有名な人ですから名前だけは知っていましたが作品は読んだことがありませんでした。今回初めて読みました。『人間椅子』が、私が最初に読んだ江戸川乱歩の作品になります。
読んでみての感想は「やられた」の一言に尽きる。まんまと騙された。始まりからどうも不穏な、何か事件が起こりそうな陰鬱な空気が流れていて、ぐいぐい引き込まれていたんですが、ラストまで読んであっと驚かされました。作者の罠に引っ掛かったときほど小気味いいことはありませんね。
短編なのでとても読みやすいし、それぞれに魅力があると思う。お気に入りの作家になりそうです。
乱歩ワールド 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
江戸川乱歩の書いた作品は、大半があり得ない世界である。普通なら、そんな事あるわけないじゃんとツッコミを入れたくなってしまうだろう。
ところが乱歩作品には、そのあり得ない世界を、さもあり得るかの如く思わせる力が存在している。文章力なのか、構成力なのか、その要因はわからないが、何故だか、この独特の世界に引き込まれてしまうのだ。まるで「月光の妖術」にでもかかったかのように。
編集方針に感服しました 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
江戸川乱歩の短編傑作集、或いは、全集などは様々な出版社から文庫として発売されていて、私自身もその多くを書棚に並べているのですが、この角川ホラー文庫のベストセレクションほど充実した内容が一冊に詰まっているものは他にありません。
その理由は、他社とは一線を画した収録作品のセレクトという点にあります。
江戸川乱歩が残した多くの短編は、ファンの方はもうご存知のように所謂「理知的探偵小説」ものと、「怪奇幻想・異常心理」ものという二つの系統に分けることができます。そこで従来の短編集の多くはその両者を半々ずつといった分量で採って一冊に収めていました。それ故に、収録作品の傾向がどっちつかずということが多くなっています。
しかし、この角川ホラー文庫のベストセレクションは、敢えて「理知的〜」なものは一切収録せずに「怪奇幻想・異常心理」に属する作品のみを収録しているのです。その結果、怪奇幻想系の短編の中でも傑作と名高いものばかりが、一冊の中にみっちりと詰まっています。
探偵小説の古典としての乱歩を求めている方には不向きな作品集ですが、そうでない方には文句なしにオススメできます。私自身も今までは友人から乱歩作品を貸して欲しいと言われた際に、どの短編集を渡すべきか迷ったりしていたのですが、今後は自信を持ってこのベストセレクション1および続刊の2を渡すことができそうです。
出来れば、分冊ではなく一冊にまとめて欲しかったという思いもありますが、さすがにそれは贅沢過ぎるのかもしれません。
田島昭宇氏によるカバーイラストも作品世界に合っていて素晴らしいです。
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