カスタマーレビュー
読み終わった後にやさしい、ゆったりとした気持ちになれます 老子―自由訳
新井満さんの自由訳シリーズ、とてもいいですね。
こういった古典を理解しようと新書などに手を出すのですが、
かえってよく分からなくなってしまうことが多々あります。
その点、新井さんは原典に当たりながら、自分の言葉に置き
換えて、詩にしているので、分かりやく感じます。
自分は、詩が苦手で、どうにも感動しないことが多いのですが、
この本は違います。
老子をベースにしているせいでしょうか、うなずくところが多く、
読み終わった後にやさしい、ゆったりとした気持ちになれます。
おそらくは、この本だけでなく、原典や解説本にもあたって、
多角的に老子を理解するのが、よい読み方で、自分もこれから
そうして老子を理解していきたいと思っています。
面白い本です。 老子―自由訳
この手の本は、好きでない方が読み始めるのには、なかなか読み始めにくいかも知れないと思いますが、とても面白く読みました。
哲学というかなんというか・・・、作者の新井満さんがそしゃくして下さっているので良い感じに読めました。
新井満さんシリーズ、また買うかも知れないです。(笑)
老子がインドに渡って、仏陀になったという「ほら話」、実に夢がありますわな 老子―自由訳
貧乏暇なし、の言葉通り、わてはこの本を中古屋さんで安く買っても、鞄に入れっぱなしで読む時間がなかった。我が身の無能さと所以のない多忙さに、ただ呆れるばかりですわな。
ほいで、20世紀の年寄のわても、老身にむち打って付き合いで行った某大型テーマパークに、本書を持参いたしました。順番待ちで軽く読んでしまいました。しかし、軽い本、という訳では決してない。いや、多くの(20世紀の)日本人は「無為の為」とか「水になれ」とか中学の自分に聞いて、まあ世の中変わりモンが居るんやな、位に思とる人がほとんどでっしゃろな、老子については。わても、それ以上の知識はなかった。
中学の国語の授業からウン十年。偶然出会った本書は、容易に分かる日本語のかたちで、老子の思想を教えてくれた、テーマパークの順番待ちの列で。浪費文化の頽廃ともいえるテーマパークで、わては声を大にして笑いたかった、空は本当に晴れ渡ってきた。
老子は、些末な競争社会のつまらなさを教えてくれる。やらなくていい仕事なら辞めてしまえ。役職に奢るな。人から自然と推されるような指導者になれ。自然と調和せよ、等の表現もあり、今世紀の環境調和社会さえ予言されとる。いわれると当たり前ともいえますけども、21世紀になって、いまになって地球温暖化が議論され、政争の具にされておる現状。こうした政治さえ、老子は一刀両断に切り捨てられとる。
老子がインドに渡って、仏陀になったという「ほら話」。実に夢がありますわな
新井風老子に、それぞれの老子理解をぶつけて読んでみよう 老子―自由訳
「老子」の本文を読んで(または眺めて)いると、初めは分からないことが多いが、そのうちに少しずつ読み取れるようになる。それをある程度繰り返した時に、たとえばこの本を読むと、あっそうか、ここはそう読むのか、そういう意味なのか、などと教えられたり、待てよ、そこはちょっと違うんじゃない、などと思うことがある。
「老子」は奥が深く幅も広いので、その読み方は、人様々になることが多い。この本も、新井満風老子の読み方を示してくれる。新井さんは、如何に生きるかを中心に読み取っている。私は、他にも、加島祥造さん、伊藤淳子さんなどの「老子」の読み方に接して、自分の読み方を鍛えさせてもらってきた。
書物は、多少なりともそんな読み方、つまり知識を得るよりも自分の知恵を鍛えるような読み方をするのが良いと思うのだが、とりわけ「老子」は、そんな読み方が相応しい。新井満風老子(の読み方)に、読者それぞれの老子理解をぶつけながら読んでみると、新井さんの上を行くことすらできるかも知れない。「老子」とこの「自由訳−老子」はそんな本だと思う。
所々に挿入された自由訳の一片を添えた美しい写真。環境映像を手がける新井さんだけに美しい。が、それ故にいかにも割り込んでいる感じで、読むリズムがしばしば削がれ、冒頭にグラビア風にまとめるなどの方が良かった、と感じて評点をひとつ削らせていただいた。
いのちの哲学 老子―自由訳
『老子』などという難しい本に触れることなど考えられなかった私ですが、
この本と出会ってそれが可能になりました。
とても味わい深い内容なので、何度も読み返しているところです。
『「あとがき」に代える八つの断章』に著者の思いが詰まっていますので、
少しだけ紹介します。
・定年退職後は老子原理で生きるべきではないだろうか。・・・老子が、
あらゆる思想哲学の根幹をなす最重要課題「いのち」について、もっとも
深く考察した「いのち哲学」であるからなのだ。
・道とは、いのちのこと。徳とは、愛すること。
特にしみじみと心に残った章は、『相対と変化のはたらき』。
万物は一つの例外もなく
時の流れと共に変化する
変化した末に亡び
さらに変化した末に再生する
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